昭和の時計とソ連の時計

古い時計のあれこれ

どっこい生きてるボストーク! А-332М 編

旧ソ連の製造機械 А-332М

公開日:2021/05/05  最終更新日:2023/03/11  

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часовой завод восток YouTube  Спасибо, Антон Яицкий 

旧ソ連時代にコマンダスキー(Командирскиеアンフィビア(Амфибия)などの腕時計を世に送り出したのが、タタールスタン共和国のボストーク時計工場*1*2。その倒産と復活を書いた「どっこい生きてるボストーク!」の中で取り上げた自動製造装置の А-332М ですが、記事の中で長々と書いた挙げ句「機械の詳細は見つかりませんでした…」と尻切れトンボでしたが、お待たせしました!(誰も待って無い)新しい情報を見つけました。


まだ元記事をご覧でない方はぜひ!

raketa.hateblo.jp 

 

ロシアの Энциклопедия по машиностроению XXL (機械工学百科事典 XXL)というサイトに А-332М が載っていました。説明自体は「地板に圧入するための自動機械 А-332М」と周知の内容ですが、何と参照元としてソ連時代の Нестандартное технологическое оборудование сводный каталог (1973)非標準製造機器統合カタログ 1973)なる物へのリンクが脚注にありました。*3こんなのは初めて知った。

因みに下の写真が地板です。英語で Main Plate とも呼ばれ、歯車やテンプ、香箱*4 などの部品を取り付けるムーブメントのベースと成る金属プレート*5で、写真の物はメッキが施された真鍮製です。
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は歯車などの軸受となる人工ルビーで出来た小さな部品。中心に穴が空いたものは「穴石」とも呼ばれます。写真の中央の薄紫色が穴石です。他の箇所の石は色が薄いの分かり辛いです。
 

その「非標準製造機器統合カタログ 1973の 69〜70 ページに А-332М の記述がありました。と言っても見ての通りたったの 16行(赤い囲み部分)だけですが、今まで何も無かったので有り難い。*6 *7

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 何と書いて有るのか。難しそうな単語が並んでるな…。

 

 カタログの説明文

最初のページの説明は「地板の石を圧入する目的の自動式A332M。アッセンブルされたものは地板と石のセットで構成され、石はそれぞれの位置に順次圧入されます。」と言う感じです。次のページの最初のこれ(下)が難しい*8

 Платины подаются на автомат из вибромагазина и транспортируются между позициями многоместной механической рукой, упругие держатели которой смонтированы на общей штанге.

6個目の単語 вибромагазина ですが辞書に載ってない。 Google の完全一致で検索するとドイツ製木工産業用マシンの説明がヒットするだけです。前回の記事『コマンダスキーのポスター』でお世話になった Yandex で調べると、前回同様に複合語で、ибро…*9(震動)магазин(倉庫、貯蔵庫)でした。これなら下の写真A332M の正面に5台並んだ丸い装置(白いケーブルが繋がる)が振動で部品を供給するパーツフィーダーなのでこれの事でしょう。
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パーツフィーダー(振動式部品供給装置)*10の動作はこんな感じです。何かの蓋みたいな物がゴチャゴチャに入っていますが、最終的には向きが揃えられて出て来ます。私は実際にパーツフィーダーがネジを揃える所を見たことがありますが、思わず覗き込んで「おお〜凄いな」でした。

YouTube "Ориентатор колпачков К-2 Flip-off вибрационного типа"

時計工場の動画では、お母さん*11が無造作に紙包みから石を補給していますが、上の動画同様に機械が振動で石を正しく揃えてくれるお陰でロボットハンドが往復するだけの単純な動きでも正確に石のセットが可能になります。
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 しかし動画を何度も見ているとお母さんが左手で地板をセットする場面にレール(赤丸)が写っている事に気付きました。ただしレールは尻切れトンボですが。
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下は同じ動画の違う機械*12ですが、左手で地板をセットするその手の下にアルミ鍋みたいなのが写っています。これは形状からパーツフィーダーだと思います。地板用なので А-332М の物に比べかなり大きいです。これと似たものが А-332М にも取り付けられていたと思いますが、何故が共に使われてません。故障かな?f:id:raketa:20210430163308j:plain
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また旧ソ連時代に撮られた А-332М の写真にも左側にループするレールのような物が写っています。
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Автомат А332М | Библиотека изображений "РИА Новости"

 

А-332М を違う工場で発見!(2021.09.02 追記)f:id:raketa:20210902134947j:plain
Часового Завода "Ракета" 

写真は復活したラケタの時計工場の物で、パーツフィーダーが4個と一つ少ないですが多分 А-332М だと思います。左側にはループするレールも写っています。まあ、この写真で喜んでいるのは私だけだと思いますが…。*13

 


旧ソ連製の潜水時計アンフィビアもこの機械で製造されたはず。宜しければこちらもご覧ください。

 

ロシア語は難しい…

ここまで来て訳せているのは最初のページの簡単な数行だけ。何も勿体振っている訳ではあいません。言い出しにくいだけです。
вибромагазина (パーツフィーダー)の意味で少し躓きましたが、あとの単語は全て辞書に載っていました。しかし、実際に動く姿と文章を突き合わせても、どの部分を指しているのかさえ分からない単語が何個も出てきます。たった3行にあの複雑な動作を凝縮されては、もうロシア語初心者の私には無理です。という事で綺麗な翻訳は未来の自分に託し、ここは思い切り意訳させて頂きます。*14

「時計の地板は複数のマウントが付いたアームにより各工程間を移動し各々において、メカニカルハンドがパーツフィーダーから運びセットした穴石が組み込まれます。」

原文の単語は端折って新たに付け足して、これはもう意訳と言うより、

「私ならこう説明します。」

になってる。でも残りは7行は何とかなりそうです。

Количество позиций: прессовых 7; контрольных 1; загрузки 1; выдачи 1;

この箇所は機械の諸元で「ポジション数」に続き、最初がプレス7箇所(動画では6箇所しか無い)。2つ目の単語に рабта を足すと「確認テスト」になります。ひょっとすると地板のセットミス(裏表逆とか)を検出するセンサーの数かもしれません。最後の загрузки 1; выдачи 1; は機械の部品供給、製品搬出の数で、1個入って1個出る(動画で一目瞭然)。もし並列処理出来るなら2の2とかでしょう。

最後の6行は簡単なので下の方で詳しく*15  

Наибольший размер платины ⌀ 28 ч 3 м.м.
Продолжительность цикла 4 сек.
Точность запрессовки по высоте 0,01 м.м.
Габаритные размеры 1450 х 1010 х 1400 м.м.
Масса автомата 650 кг
Разработчик: СКБ ЧС, Москва.

 

ちょっと寄り道

А-332М の説明には次のような文章があります。
Автомат для запрессовки камней в платину А332М(石を地板に圧入する自動機械)これは辞書片手に私でも訳せる簡単な文章なのですが、一つだけ問題があります。それは「платину」とう単語です。( платину, платины, платина という末尾が異なる単語が出てきますが全て同じで、これはロシア語の格変化です)

一番詳しい「研究社 露和辞典」でも意味は一つ、「プラチナ、白金(記号Pt)」だけ。このままだと「プラチナに圧入」と成るのですがそれはおかしい。何でだろうと思いながら文脈から「地板」と訳していましたが、やっと謎が解けた!

ロシア語の時計専門書「УСТРОЙСТВО И ТЕХНОЛОГИЯ СБОРКИ ЧАСОВ」を読んでいたら(うそ眺めてた)、こんな絵を発見。
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その説明には、「Платины и мосты часовых механизмов」(ムーブメントのプラチナとブリッジ)となっています。これはどう見ても地板と受け(ブリッジ)の絵で、ここに金属のプラチナの出番は無い。
この文章を元に検索すると、オンライン時計辞書 Watch-Wiki を見つけ、その中で платина ムーブメントのパーツは、プラチナと呼ばれる特別なベースに取り付けられています。」「プラチナは通常、ЛС6З-З ブランドの真鍮から作られています。」とあり、やっぱり地板でした。

ЛС6З-З は鉛を添加する事によって切削性を良くした日本で言う所の「快削黄銅」でしょう。ЛС74-З、ЛС6З-З、ЛС64-2 などの規格がありロシア時計業界で使用されているようです*16 。快削黄銅は修理に使うので時計屋さんも持っている普通の材料です。うちにも有りますが普通の鋼材(丸棒のSS400)と比べて倍以上もお高く、アルミ(A5052)なら 1/4 の値段で買えます。

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しかし Watch-Wiki は凄い。多言語に対応(日本語は駄目)なので、部品の英語名が分かればロシア語名も簡単に探せます。件のプラチナも8カ国語の呼び名が載っています。後で調べたらブックマークに登録していた。最初からこれで、「Main plate」*17と検索してたら5秒で解決してたのに…。 

 

 

  А-332М ルビーの圧入

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ルビーの供給装置は手前に5台有りますので地板の5箇所に圧入が可能です。動画を最大の解像度 1080p60 で見ると、どうも地板は日の裏側*18を上にしてセットされているようです。石が先にセットされ、その上に地板が置かれるので下側になる輪列側*19から圧入されています。だからどうしたって話ですが。

これは動画のボストーク工場でロシア時代に製造された  Восток 2409 の地板です。上の機械で圧入された物だと思います。*20f:id:raketa:20210430181516j:plain
写真は輪列側でこちらから圧入されます。中心の矢印が二番車の穴石で反時計回りに三番車、四番車、ガンギ車、アンクルの計五石が圧入されています。黄色の矢印の箇所はテンプ用の耐衝撃機構になるので石は圧入されていません。

 

こちらは日の裏側。赤い矢印が穴石の箇所で黄色の矢印には耐衝撃機構の部品が違う工程で圧入されています。f:id:raketa:20210430181529j:plain

 

写真は同じ箇所を拡大した物(向きも同じ)ですが、こちらは旧ソ連時代に製造された Восток 2409 です。

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パーツは圧入ではなくネジ止め式で手間がかかっています。下の大きなプレートは違います。左側に写って「これです」って指してるのは大きさ比較でお約束の爪楊枝です。上部の2箇所の穴から見えるのはアンクルの石です。



Восток 2409 のムーブメントを載せた、有名な旧ソ連製腕時計コマンダスキーです。
宜しければご覧ください。

raketa.hateblo.jp

 

 А-332М のスペック

Нестандартное технологическое оборудование сводный каталог (1973)非標準技術機器統合カタログ 1973)の А-332М について最後の6行で諸元となります。

1. Наибольший размер платины Ø 28 ч 3 м.м.
2. Продолжительность цикла 4 сек.
3. Точность запрессовки по высоте 0,01 м.м.
4. Габаритные размеры 1450 х 1010 х 1400 м.м.
5. Масса автомата 650 кг
6. Разработчик: СКБ ЧС, Москва

このまま機械翻訳へ突っ込めば何となく分かります*21が、少しだけ調べて補足を。

1. Наибольший размер платины Ø 28 ч 3 м.м.
セット出来る地板サイズの最大値が直径 28mm、厚み 3mm となります。現在もボストークで生産されている Восток 2409  などのムーブメントの地板は実測値で、直径 26.45mm 厚み 2.40mmです。ムーブメント自体の厚みは 3mm以上あり機械の最大値を超えますが石の圧入時は地板一枚の状態なので数値内。

2. Продолжительность цикла 4 сек.
石(ルビーなど)を地板の圧入するサイクルが4秒毎です。実際に YouTube の動画で圧入する時間*22を測ると4秒弱なのでこれの事でしょう。

3. Точность запрессовки по высоте 0,01 м.м.
圧入する精度が設定値に対して誤差 0.01mm だそうです。

4. Габаритные размеры 1450 х 1010 х 1400 м.м.
機械のサイズ。まあ普通に考えると幅が1450mm、奥行きが1010mmで、最後が高さの1400mmだと思います。*23

5. Масса автомата 650 кг
機械の重量が 650kg。*24

6. Разработчик: СКБ ЧС, Москва 
開発は1947年に設立されたモスクワの "СКБ ЧС" で正式名称は「Специальное конструкторское бюро часового и камневого станкостроения」と旧ソ連ではお馴染みの長い名前なので頭文字を採って「СКБ ЧС」と成っています。*25
和訳は旧ソ連の省庁同様に「時計・石工作機械製造特別設計局」って感じの直訳名で良いと思います*26*27

 

 謎のプレート シン・解決編

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事の始まりだった上のプレートは、どっこい生きてるボストークの中で一度書きましたが、その後分かった事柄を加えて改訂版として載せてます。

自動製造装置 А-332М 製造に関わったのは、当時旧ソ連の自動製造装置を所轄する「Министерство приборостроения, средств автоматизации и систем управления СССР(ソ連邦器具製造、自動化手段、制御装置省)、あんまり長ので「МИНПРИБОРミンプリボール」と呼ばれる省と、その傘下で時計製造を総括する協会の「СОЮЗЧАСПРОМソユーチャスプロム)」で、それらはプレートの一番上に名を連ねています。

真ん中の五角形のマークは「Минский часовой заводミンスク時計工場)」の頭文字 М ч З  を組み合わせた工場の商標です。なぜミンスク時計工場が出てくるかと言えば、同工場は前出の МИНПРИБОРミンプリボール)傘下の Главчасювелирпром(グラブチャシュヴェリルプロム)と言われる時計宝飾の製造装置を作成する主要組織でもあり、А-332М もミンスク時計工場で作られマークが入れられたと推測できます。

マークの左は И44 と読めますが(意味は不明)右の 19 の続きは判読不明です。ただ製造年だと思えるので、プレートにあるミンプリボールが存続した期間が1965-1989年 なのでその間かと(範囲が広すぎる)。

時計工場のマークの下、А-332М の文字の上下にある小さな文字は、 Г. Минск(ミンスク市)と СДЕЛАНО В СССР(ソビエト連邦製。何故か СССР の文字が消されている)で「ミンスク市ソビエト連邦製」です。ミンスク時計工場は名の通りベラルーシ共和国の首都ミンスク市にあります。これで間違いなく同工場で製造されたのでしょう。

そしてプレートに名こそ無いが、 А-332М の設計を担当したのがモスクワにある  СКБ ЧС(Специальное конструкторское бюро часового и камневого станкостроения時計・石工作機械製造特別設計局)です。*28

  

 А-332М 取り敢えず完結

1955年 モスクワ第2時計工場の製造ライン*29f:id:raketa:20210505211513j:plain
Второй Московский часовой завод. Работницы на конвейере   Источник:МАММ / МДФ


今からほぼ半世紀前*30、旧ソビエト連邦では時計生産の近代化を推し進める中、自動製造装置の監督官庁ミンプリボール*31が А-332М の製造を時計製造の総括協会であるソユーチャスプロム*32に指示、モスクワの時計・石工作機械製造特別設計局が設計*33を、ベラルーシ共和国*34のミンスク時計工場*35がその製造の任にあたった。
 
完成した А-332М は 1,700km 離れたタタール自治ソビエト共和国のボストーク時計工場*36運ばれると、ソ連崩壊の荒波にも耐え今日も穴石をせっせと地板に打ち込み続けている。そして、そんな А-332М から 6,700km 離れた世界の片隅に、その小さな歴史を書き記す男が一人居た。(何だこのカッコいい終わり方は…)


という事で役者が全て出揃いましたので完結といたします*37。しかし長いぞ!
8500字*38を超えている。
そんな長い文章を最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

最後に一言。


書き終えてからふと思った。この記事を誰が読んでくれるんだろうか…。
そして "А332М" で画像検索*39をしたら出てきたのは、


私のブログ画像だけだった。

少しぼっちな風が吹いた…。



 

 

[更新日と内容]

2021/05/05 公開
2021/05/05 地板(裏表)写真の追加と、付随する説明を加筆。
2021/05/06 前半部分を少し手直し。
2021/09/02 ラケタ時計工場の А332М 写真を追加。
2023/03/11 脚注に「非標準製造機器統合カタログ 1973」へのリンクを追加。

 

 

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*1:現ロシアの連邦構成主体の一つ。ただロシアとしてしまうと括りが大き過ぎるので共和国名としました。

*2:当時は「タタール自治ソビエト社会主義共和国のチストポリ時計工場」

*3:https://mash-xxl.info/info/283533/

*4:ゼンマイ

*5:名前は漢字なのに説明は全部横文字とは、いかがな物かと…。

*6:P69:https://mash-xxl.info/page/053178089005238180158218114007239017176152082028

*7:P70:https://mash-xxl.info/page/175107024186224066129241099044227139057144161123/

*8:私にはですが

*9:博友社のロシア語辞典には載ってない。研究社の露和辞典でようやく発見。

*10:無振動タイプも有るようです。

*11:おねーさんならゴメンなさい。

*12:9分30秒辺り

*13:「まだ調べてるの?」とは言わないで。

*14:逃げた!

*15:こんな箇所だけ得意げに説明かよ…

*16: http://window.edu.ru/catalog/pdf2txt/152/76152/57289?p_page=12  

*17:地板の事。英語もドイツ語も読めば分かる単語です。

*18:時計の文字板側

*19:時計の裏蓋側

*20:圧入はお姉さんじゃ無いんだ…。

*21:私もしました

*22:石をセットするアームが行って帰ってくる時間。

*23:サイズ的にはアップライトピアノ程度。居間に置けるかも…。

*24:居間の床が抜ける!

*25:https://guides.rusarchives.ru/node/26584

*26:専門書に載っているのも直訳系の名前ですし。

*27:しかし漢字は凄い。ロシア語は68文字だが日本語はたったの15文字!

*28:Разработчик: СКБ ЧС, Москва(開発元:СКБ ЧС モスクワ)とあります。https://mash-xxl.info/page/175107024186224066129241099044227139057144161123/

*29:この目覚まし時計欲しい!

*30:前出の唯一見つけた写真が1973年に撮影されているので

*31:МИНПРИБОР(ミンプリボール): Министерство приборостроения, средств автоматизации и систем управления СССР(ソ連邦器具製造、自動化手段、制御装置省の略称。1965-1989 の間存在したソビエト連邦の政府機関

*32:СОЮЗЧАСПРОМ(ソユーチャスプロム)Всесоюзного государственного промышленного хозрасчетного объединения по производству приборов времени "Союзчаспром"  時計製造の総括協会

*33:СКБЧС((Специальное конструкторское бюро часового и камневого станкостроения(時計・石工作機械製造特別設計局)

*34:ソビエト連邦構成共和国の一つ。

*35:ベラルーシ共和国の首都、ミンスクにある同国唯一の時計製造工場。ベラルーシ共産党創立60周年を記念して作られた。

*36:現在唯一残る、部品から一貫生産出来るロシアの時計メーカー。ブログ記事「どっこい行きてるボストーク!」もお読み下さい。

*37:「世界の片隅で…」以外は(指示の順番など)若干推測が入っているので取り敢えずとします。『続 А-332М 編』は鋭意随筆中(ウソ)。

*38:長過ぎると言われた「どっこい生きてるボストーク!」でも1万文字なのに、たった一台の機械に…。

*39:キリル文字。同じに見えるが、英語の "A332M" だと結果は多くく異なります。